医療通訳士養成講座

コロナで在宅の時間が増えている中、何かを始めようと思った矢先に、友人から精言医療通訳士養成講座（ZOOM形式）のことを聞きました。最初は軽い気持ちで申し込みましたが、頂いた資料を読んでみると、なかなか本格的な内容で、医療の基本知識も知らない私がついて行けるのかという不安を抱えたまま受講しました。しかし、日本語の資料にあわせて、現役の医師の方が講師となり、医療知識や実際に診療してきた病気の症例の治療法などを分かりやすく説明していただきました。難しい専門用語も中国語で説明していただき、とても勉強になりました。
また、医療の知識だけではなく医療通訳士としての意識、責任、心得、日本の医療環境に応じた疑似問答など、より実践的な工夫もあり、ただ聞くだけではなく、実際の医療現場の場面を想定した形で緊張感をもって講義に臨むことができました。
医療通訳講師の方が強調されたように「足さず、引かず、変えず」という医療通訳士の基本を念頭に、今後の仕事に講座で覚えたことを生かせるように日々努力していきたいと思います。

私は日本の国立大学院生命医科学部在学中の学生です。精言株式会社に接触したのは友達の偶然の紹介からです。
私が医療通訳士養成講座を受講する理由の一つは、コロナ禍のために自由に使える時間が多くなっているからです。大学院生の学校生活と言っても普通にクラスメートと会ったり、遊んだりできないため、暇な時間が出てきました。その時間を有効に使おうと思ったところ、医療通訳士の話を聞きました。深い医療知識があばれ、もし自分や家族が病気になった時に役に立ちますし、他人を助けることも出来ます。また、就職活動をする時、医療通訳士の資格が有ればプラスになるのではないかと思いました。入学条件を聞いたら、私が日本語能力と基本的な医学知識を備えているので、医療通訳士養成講座に参加させて貰っています。

受講中感じたのは、少人数授業ですので先生がすべての受講生の面倒を見ることができます。授業内容を理解できない場合はすぐに聞けますし、授業後、病気になっている友人や親戚の病気の事も先生からアドバイスなどを頂けるのでとても勉強になりました。

数年前からずっと医療通訳士の勉強をしたいと思っていましたが、医学知識がゼロであるため、始める勇気がありませんでした。また、専業主婦の私が毎日子どもの世話や家事で忙しくて学校に通うことも高いハードルでした。

近年、外国人が日本の医療を受ける傾向が強まり、医療通訳士の需要が出てきました。また、コロナ禍で、さまざまな医療通訳士養成機関がオンライン授業を始めているので機会が来たと思いした。医療通訳士養成機関の様々な情報を収集し比べた結果、「精言医療通訳士養成スクール」を選びました。選んだ理由はこのスクールの講師は現役の医師であるため、医学知識の無かった私にとっては非常に重要で心強いものでした。また、修了テストに合格した人に仕事の紹介があるので迷わず入学しました。

毎週土日に各6時間、2か月近くの勉強終了後修了テストに合格し中国語第1級医療通訳士修了証を取得しました。とても嬉しかったです。受講中先生の話をよく聞き、分からなかったらすぐ質問し、丁寧に教えて貰いました。休みの時、学習した内容を復習し、なかなか覚えられない医療専門用語をメモに書いて、台所やお手洗いの壁に貼り、どこでも何時でも勉強出来るように頑張りました。授業の中で多くの医療専門知識を習得したことだけではなく、医療通訳講師の先生からも多くの現場での経験を教わりましたのでとても有難かったです。

学習終了後すぐに医療通訳の仕事を紹介してもらいました。中国にいる患者さんが日本の病院で遠隔医療を受ける時の通訳の仕事です。病院に行く前に、患者さんの健康状態を把握し、既往歴や現在の症状に関する病名や医療専門用語を覚えて慎重に準備しましたが、医療現場に到着したらやっぱり緊張しました。命に関わる仕事ですので、責任が大きいと感じていました。 仕事は無事に終了しましたがその時の緊張感とやりがいが忘れられません。

これからも医療知識と日本語能力を向上させ、より多くの中国人患者にいいサービスを提供出来るように頑張っていきたいと思います。